Clap
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ずっと嘘をついていたんだ。
細かなたくさんの事を。
心の中では本当のことが言えるのに、アンタを前にするとどうしても嘘が混じってしまうんだ。
その度にアンタは怒ったり、笑ったり、泣いたりして。
本当のことを言うのが怖かった。言った途端に、アンタの笑顔が消えて嫌な顔が残ってしまったら。拒絶の言葉を口にされてしまったら。想像するだけで苦しくなって、息ができなくなるんだ。
素直じゃなくて、ごめん。ヴィダ。
でも、ここなら本音が言えるんだ。誰もいないこの空間なら。
直接言えなくて、ごめん。ごめん。
「愛してるよ、ヴィダ」
*ぼくの片翼
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