Clap
拍手


ずっと嘘をついていたんだ。




細かなたくさんの事を。

心の中では本当のことが言えるのに、アンタを前にするとどうしても嘘が混じってしまうんだ。

その度にアンタは怒ったり、笑ったり、泣いたりして。

本当のことを言うのが怖かった。言った途端に、アンタの笑顔が消えて嫌な顔が残ってしまったら。拒絶の言葉を口にされてしまったら。想像するだけで苦しくなって、息ができなくなるんだ。



素直じゃなくて、ごめん。ヴィダ。


でも、ここなら本音が言えるんだ。誰もいないこの空間なら。


直接言えなくて、ごめん。ごめん。

「愛してるよ、ヴィダ」




*ぼくの片翼
拍手ありがとうございます。よければ感想をどうぞ。
(現在返信はできません)



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -