※サッカー部アツヤと吹奏楽部士郎
帰りのホームルームが終わり、友達にまた明日ね、ばいばい、と挨拶を交わして、ぼくは別校舎の三階にある音楽室兼部室に向かう。
この音楽室はぼくが学校で一番好きな場所。とても居心地がいい。
音楽室に着いたらまず、友達と言っていいほど大好きなトランペットを楽器庫から出す。この楽器庫は立て付けが悪くてなかなか開かないからいつも苦労してる。
トランペットをケースから出して、マウスピースを吹く。ある程度鳴らしたら楽器に付ける。最初は基礎練をする。
楽器とメトロノームとチューナーを持って窓側に椅子を移動させて座る。音楽室の窓側からはグラウンドが見えて、ぼくにとっては特等席だ。
グラウンドではサッカー部の練習が始まっている。もちろんアツヤもいる。今日の部活も頑張れそうな気がした。
特等席から見える君の背中
――――――――
アツシロの日おめでとう！なんだかよくわからない話になってしまった。