※なぜか東京在住アツシロ

銀世界旅行紀〜序章〜



街中がバタバタしている年末。自分の部屋でゲームをしていたら、兄貴が来て喜んだのも束の間。兄貴がいきなりビックリ発言をした。

「アツヤ、北海道行くよ」
「………」

オレはビックリしすぎて声が出ない。今兄貴はなんて言った?北海道に行く、って…

「えええぇぇ」
「反応遅いよぉ。そういうことだから早く準備してね。ちなみに四泊五日だから。あと、冬休みの宿題と、書き終わってない年賀状も持って行ってね」
「な、な、なんで急に北海道なんだよ」
「お母さんとお父さんが温泉旅行に行くんだって。それでお母さんが二人も旅行行ってきなさい、って」
「………」

…あの年になって二人で旅行とは、バカップルかよ、とツッコミたくなったが、やめておいた。いや待てよ、北海道ってことは…

「は、白恋中のみんな!」
「うん、もちろん会いに行くよ。ちなみに喜多海くんちにお泊まりだからね」
「よっしゃあああぁぁ」

嬉しさのあまり、床でのたうちまわるオレを見て兄貴は、だから早く準備してね、と言って部屋から出て行った。

こうして、オレと兄貴の北海道旅行がスタートした。





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年が変わる前に上げたかったので、間に合ってよかった!あとこれは続きません。


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