家族 [ 1/2 ]

『あっ、パパだ』


放課後、ひっそりと思いを寄せてる負けてはならぬが突然言った。

「ん?お前の親父さん来てんn『パパー!!』」


言い終わる前に走り出してしまった。

中2で父親好きなんて珍しいな
よっぽどいい人なんだろうな


ハッ、これってチャンスなのか!?
親父さんに気に入られないとケ、ケッコンの時とか困るし…
今の内から仲良くしてれば…よし

「こんにちh「必ず勝て!廊下を走るなどたるんどる!」…え?」

『ごめんなさいパパ』

「えええええええ!!!」

「赤也!廊下で叫ぶなどたるんどる!!」


は?ちょっ、負けてはならぬが真田ふくぶちょーの子供!?でも苗字違うし…

「年齢詐称の上に隠し子…」

そんなことを呟いているとぶちょーと柳先輩が向かってきているのが見えた。
早く報告しないと…あっでも柳先輩なら知ってs『ママ〜』ぎゅうっ

「ん?必ず勝てか、どうした?」

「や、柳先輩いいいい!?」

お前がどうしたああああ


「ちょっと赤也五月蝿いんだけど。
まあ分からなくもないけど」

「ぶちょー…」

『お姉ちゃん!』ぎゅっ

「よしよし、今日も必ず勝ては可愛いね」

『お姉ちゃんはキレイだよ』

「ふふ、ありがとう」


大変だ
ぶちょーが壊れてしまった。

この前駅でぶちょーを女と勘違いしたヤローにナンパされて全力(パワーS)で殴ったぶちょーが怒らないなんて…


ただ1つ言えることは…羨ましいっ

俺だって抱き着かれたことないし名前で呼んだこともないのに…っ



「先輩達、どういうことっスか…」

「ああ、赤也は知らなかったな。
必ず勝てはある日、弦一郎を"パパ"と呼び始め、今では立海Rを家族のように呼ぶようになった。」

「えっ、ふくぶちょー怒らなかったんスか!?」

「それがね、ほら必ず勝ては小動物みたいでほっとけないだろ?
それが真田の父性本能()を擽ったらしくてね。
何だかんだ言ってR陣は皆可愛がってるんだよ。」


確かに負けてはならぬは小動物みたいで可愛い。
でもR陣皆が可愛がるなんて…コイツすげぇ。



「負けてはならぬ、ちなみにどんな家族構成なんだ?」

『あのね〜
真田先輩がパパで柳先輩がママでしょ〜
幸村先輩が一番上のお姉ちゃんで、
仁王先輩と柳生先輩が双子のお兄ちゃんで
私が一番下の妹で
ジャッカル先輩がホームステイ中の外国人留学生で
丸井先輩はペットのブタさんなんだ!!』


後半2人はもはや家族じゃねぇし丸井先輩に至ってはもう人じゃねぇ!!
本当に丸井先輩は負けてはならぬを可愛がってんのか?

あ、でも餌付けとかされたらあの人すぐに懐くからな…


「そうだ必ず勝て、
赤也も最近レギュラーになったから役割を決めないとね」

『あ、そっか〜
うーん…』

お、俺もなのか!?
俺的にはやっぱ旦那さんか彼氏っしょ。
んで、あんなことやこんなこと…



『決めた!!切原くんは〜』

「おう。(彼氏彼氏彼氏彼氏彼氏彼氏彼氏彼氏彼氏彼氏…)」


『…ワカメ!!』


「え」

「「「ブフッ」」」


ワカメ…人でもなく、動物でもなく、植物…
先輩達3人共吹き出したし…ヒデェ


『あのね〜皆でワカメ育ててお味噌汁にするの!!』

しかも結末は味噌汁の具かよ!!


『だから早くおっきくなってね』

頭撫でながら笑顔でそんなこと言われたら怒れねーっつーの

「お、おう///」


とりあえず名前を呼ぶ所から始めようと思います。





〜おまけ〜

その1

幸「仮に彼氏だとしてもそう簡単に可愛い妹を嫁には出さないよ^^」

真「必ず勝てに結婚などまだ早いわ!!」


その2

赤「俺、てっきりぶちょーが母親だと…」

幸「ああ、最初そう呼ばれたけど
"あんな老け顔と結婚するなんて冗談じゃない。柳にしときな(ノンブレス早口)"って言ったから^^」



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