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「君がしらたまさん?」
▼イケメン が あらわれた !
いやいや…何でRPGなのさ。
確かにイケメンだけど
イケメンなら乙ゲーみたいなコマンドでしょ
「あれ?もしかして人違いやった?
ちゃんと職員室で名簿確認したんやけどな…」
『いえ、私がしらたまぜんざいですけど…』
「何や、すぐに反応してや〜
あ、俺のことは知っとるやんな」
"知っとるやんな"って何!?
何で当たり前みたいな感じなの!?知ってるけど。
有名だから!?いや有名だけどさ…
もしかしてアレか、ナルシストか
『テニス部部長の白石蔵ノ介先輩ですよね。
私に何か用ですか?あ、財前ならトイレですよ』
「いや、君で当っとるで。」
『私、先輩に何かしましたっけ』
「ちゃうちゃう。実はな…」
*****
どーも、皆のバイブル、白石蔵ノ介やで〜
昼休み、中々来ない財前に痺れを切らした謙也が迎えに行って十数分、やっと到着した。
謙也にしては珍しく遅かったなぁなんて思いながら昼飯を食べ始めたんやけど
「謙也、何ニヤニヤしとるん」
「ん〜」ニヤニヤ
「謙也さんキモい」
「財前はかわええな〜」ニヤニヤ
謙也がおかしい。
いつもは財前の毒舌に落ち込んだり、ムキになったりするんにかわええとか…
もしかして俺の知らない間にユウジの仲間になっとったんか…
そんなこんなで気持ち悪い昼休みも終わり、財前と別れて俺と謙也は教室へ戻った。
戻った後も相変わらず謙也がニヤニヤしてるんで思いきって聞いてみた。
謙也の話をまとめると、
あの無表情の財前の表情を読める女子がいるらしい。
そしてその子によると、財前は謙也と話すとき嬉しそうな顔をするんだとか。
部長としてはその女子が気になる。
やってあの財前やで!?
第一仲がいい女子がいること自体驚きもんや。
っちゅーわけで俺は放課後その子に会いに行くことにした。
なんだかエクスタシーな予感!!
*****
「…っちゅーわけや。」
白石先輩の話を聞いてとりあえず思ったのは
"エクスタシーな予感"って何だろう
てかエクスタシーて中3が言っていい言葉じゃないよね
エクスタシーなんて言うのは私の憧れの歌い手さんのブランさんだけだ。
彼は爽やかなイケボなのに1曲の間に1回以上エクスタシーと叫ぶ。
もしかして彼はブランさんなのだろうか?
いや、でもブランさんは年齢は非公開だがおそらく成人しているだろうからそれはないな。
それにこの人は笑顔動画は見なそうだ。
リア充っぽいし。
まあ、とりあえず
『そうですか。では』
ぶっちゃけどうでもいい。
それより帰って生放送したい。
「ほなな〜ってちゃうちゃう」
がっしりと肩を掴まれてしまった…ん?
『その腕…大丈夫ですか?』
すごい包帯してる…実はケガとかしてるんじゃ…
「ん?ああ、この下にはな、実は毒手が隠されt『さよなら中2先輩』
頭は大丈夫じゃないようだ。
まさかナルシストの上に中2病だなんて、本当に残念な人だ。
「何してんすか、部長」
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