変態な彼氏 [ 3/7 ]

「ほほほーじおはよう」

朝席に着くと1人の男が近づいてきた。

『おはよ。』

「あんな、ほほほーじに聞きたいことがあんねんけど…」

『ん?』


「今日のパンツ何色なん?」


朝から私にブッ飛んだ質問をした男、白石蔵ノ介。一応私の彼氏。

『蔵、少し寝た方がいいよ。疲れておかしくなってるんでしょ?』

「え?一緒に寝たい?ほほほーじは大胆やな〜」


…ダメだコイツ。放っておこう。


「ほほほーじ〜」

『…』

「なあなあ」

「…ほほほーじ?」


蔵がしょんぼりした顔で覗き込んでくる。
うう…でも甘やかしちゃダメダメ!!

「もしかして…」

違うよ!!別に嫌いじゃないよ!!?


「もしかして放置プレイなん?」

『…ハァ?』

「そっかほほほーじは放置プレイが好きなんか、気付かなくてスマンかった。
でも俺はどっちかというとSやからなぁ…あっ、でもほほほーじを放置なんてせーへんから安心し?
やけどほほほーじのためならMにもなるで!!」


コイツ…終わってる…




『ってことが毎日あるんだけど』

「白石がそこまで変態だったとは…」


ちなみに今は某スピードスターに相談(という名の愚痴)中

「ちゅーかなんで俺やねん!!巻き込まんといてや」

『あ?こないだアンタの彼女の相談乗ってあげたでしょ、蔵が。だったらいいでしょ』

「な、なんで知って…」

『蔵がわざわざ手伝ってやったんに結局手ぇ繋ぐんが精一杯って流石は浪速のヘタレスター』

「財前んんん!!」

「アイツ何バラしてんねん!!」とか怒ってる謙也。
私は財前のブログ見ただけなんだけど


『そんなことはいいから何とかしなさいよヘタレヒヨコ!!』

「酷っ!!
…せやなぁ、第一なんであんな変態と付き合ったん?告白断ればよかったやん」

『だってあの時までは普通の優しい爽やかイケメンだったの!!オッケーしたらいきなりああなったのよ』


そう。彼は最初からああではなかった。
むしろ最初は好青年だった。
イケメン、秀才、スポーツ万能、優しい
まさにパーフェクトだった。

そんな蔵に告白された時は夢かとおもった。
いや、出来れば夢にしてほしい。
全てを無かったことにしたい。
遠くから『キャー白石君かっこいいー』って言ってたかった。


「あーそういえばそうやなぁ…」

『もう、何とかしてよ!!もう手に負えな「ほほほーじ!?」


噂をすればなんとやら。
蔵登場。

「…謙也」

「は、はいぃ!!」

「オサムちゃんが呼んでたで」

「行ってきます!!」


ものすごいスピードで走って行ってしまった。
さすがスピードスター


「…ほほほーじ」

『く…ら?』


あれ?
もしかして怒ってる…?


「謙也と何話してたん?」

『えっと…内緒』

「…まさか、」

『ち、違うよ!!浮気じゃな「3Pしたかったんか!?」…は?』


コイツ今なんつった?


「そっか、ほほほーじは3Pしたかったんか…でも俺ほほほーじと2人だけでヤりたいんけど」


もう彼はダメなのかもしれない。
手遅れだ。


「それにほほほーじを他の奴に触られたくない。」

『蔵…』


不覚にもキュンとしてしまった私も手遅れかもしれない。



なんだかんだ言って
私はこんな彼が好きなのです。




おまけ?

「やからほほほーじが俺と2人でも満足できるように今日からもっと激しくs『あーあーあー!!!蔵の変態!!』

「本気出すでー」

『結構です!!というか今まで本気じゃなかったの!?アレで!?』

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