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おひるねたいむ

探偵社にはルールがある。
乱歩さんの駄菓子は切らしてはならない。
怪我をしてはならない。
そして、波香のお昼寝タイムは誰かがつくこと。

その係はなぜだか太宰が多い。
いや、なぜだかなどわかりきったことで、サボる格好の言い訳だからだ。
業務の一つである幼い社員の昼寝時間についているだけでサボりでない時間になるし、これを利用しない手はない。

そこで国木田が一手。

波香のお昼寝タイムは誰かがつくこと(太宰不可)。

「ちょ、ちょっと国木田くん…
これは酷くない?」

「何がひどいものかこのサボり魔が!
波香を言い訳にぬけぬけとサボりおって!」

「え〜でも波香ちゃんはわたしがいいよね〜?」

「いやそんなことはないしよくをいえばあつにいがいい」

「まって『欲を言えば』なんて言葉教えたの誰?」

「さあ」

「ほんでよんだ」

「院長ッ!!!!」

「ただいま戻りました」

「あつにい!」

国木田と太宰は戻った敦に駆け寄る波香に尻尾と耳が見えて目をこすった。

「ただいま波香」

「おかえりなさい」

仲睦まじい彼らは容姿こそ違えどう見ても兄妹そのもので微笑ましく探偵社員が一丸となってその姿を見つめていた。

「波香、そろそろ昼寝の時間だろう?」

「きょうはだいじょうぶ」

「いや、どう見てもうとうとしてるから…
僕の休憩がてら少し寝ようか…」

「私も付き「お前は今日は事務所から出さん!!」いだだだだだ!?」

「医務室使いな。ここは太宰がうるさいからねェ」

「ありがとうございます。
ほら行くよ」

*









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