入院生活withお説教

---

警察病院なうです。
怖いのが毎日萩原さんと佐藤刑事と異動になったばかりの伊達さんに、お兄ちゃん(前世)から説教無双食らってます！

そして今居るのが萩原さんと伊達さんと佐藤刑事。

「なんで松田の後突っ込んでったのかな？」

「え？ いやだって仕方なく無い？私居なきゃ爆死よ？」

「うんそうだねでも勝率ってあった？」

「う〜〜〜〜〜ん五分五分だね！」

嘘です。

「本当に？」

「本当だよ多分」

「今多分って言った？」

「言ってない」

「言ったな」

「言ったわね」

「もう！ 助かったんだから良いじゃん！」

それが結果論であることは私自身が一番わかってるけど、事実死者は0、けが人は重傷者が私と松田さんの2名で退避の際にパニックになった一般客が数名とその誘導の警察官が2名。
そして米花中央病院の爆弾処理では死傷者0。
あの規模の爆発、爆弾でこの結果は上々。
実際松田さんは賞状が出るらしいし。

「それは結果論だろが」

「まあそうだけども……」

ド正論を噛ます伊達さんに言われるとなんともいえない気持ちになるな…

「結果的に助けられてるし、死者0。良い結果じゃん。
私も足折っただけだよ。松田さんは重傷だけど」

「そもそもあいつもあいつなんだよなぁ……」

あ、萩原さん頭抱えだした。

「なんで1人で乗るかね……？」

「ねぇ松田君聞いてる？」

「うっせぇ！！ っ〜〜！」

「内臓やってるのに大声出すからだよ」

「うるせえ……」

そう、実はHCUで私と松田さんは隣のベッド。
だから2人まとめてそこそこ怒られてるんだけど……私の方が比率でかくない？
何で？ 一般人差別かな？

「差別じゃなくて区別。良い加減お前は守られる側だって事自覚しろや……」

「危険は承知だってそんなの昔からわかってるでしょ？」

「お前なぁ……巻き込まれるのと巻き込まれに行くのは違うだろうが……
まさか、わかってたわけじゃないよな？」

「わかってたって？」

「なんで乗ったの？」

「え〜そんなのおいて行かれた腹いせだよ。
松田さんなら解体絶対できるって思ってたし〜」

ジト目でこちらを見る警察達に若干の焦りで目をそらす。
さすがにバレるわけにはいかないよね。

「まあ良いじゃん結果誰も死んでないのが大事だよ。
人間って案外簡単にすぐ死ぬからね」

人間は意外としぶといけど脆い。
それは一回死んだ私はよくわかる。

だから、生きてればそれ以外はかすり傷なんだよ。

入院生活withお説教

ため息をつく大人4人だけど松田さんが直前で私だけ外に投げようとしたのはきっちり報告しますんで。
一緒に怒られようね陣平くん☆

*

prev next
back