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今年に起こるだろう松田さんの件である。
これに関しては萩原さんもいる事だし多少はマシだろう。そう思うのに反し、手の震えが止まらない。
これは恐れだ。
また、怖いと感じている。

誰にだって言えるわけがない。
吹っ切れたと思っていたのにとてつもなく情けなく感じる。

「あら、みぃちゃん帰ってたの?」

「みお姉がこの時間に居るなんて珍しいな」

階段を降りてきたのはゆきちゃんと新一だ。
ちなみに新一はたぶん軽くであろうがゆきちゃんにヘッドロックをされている。

「……まぁ……って言うか新一何したの」

「しんちゃんったら酷いのよー!
一緒に見てた推理ドラマネタバレするんだもの!」

「ネタバレじゃなくて推理したんだっての!」

「それは新一が全面的に悪い。
甘んじて罰を受けるべき」

「きったねぇ! 裏切ったな!?」

「そもそも味方じゃないから〜」

フッと鼻で笑えばゆきちゃんがまた新一の頭をグリグリする。「いだだだだ!」という声が響く。

いつの間にか手の震えも止まっていた。
何も変わらない日常に今は身を沈めるとしよう。

小休符

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