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「それにこの国の兵士は弱い。無問題だ」
「問題大有りですからね。どこも無問題じゃないですからね」
「……ふん…頭の固い奴め。ちと物事を柔軟に」
「できるか!!」
「どうかされましたか?」

兵士が扉越しから聞いてくる
それに何でもないと答える

いつもこんな調子だからこの先が不安でしょうがない


午後1時
隣国から帰り各地を訪問する
今回はエルズという北部の辺境の村だ

「どうだ、ここ最近の状況は?」
「ほぇ?わしゃぁ元気です」
「貴様の体調ではない。問題があったか無いかと聞いているんだ」
「問題ですか?ここ最近ばぁさんが怪我しましてねぇ…命の別状はないそうですがわしゃぁ心配で心配で……」
「そっちの問題ではない」
「はぃぃ?何か言いましたかねぇ」
「………(イライライラ」

抑えて!抑えて!←周りの人


午後4時
帰って遅めのおやつ
本日はガトーショコラです

「明日は何と無く苺タルトの気分だ。明日は苺タルトと言っておけ。国外の食材を使ったら殺すとも言っておけ」
「はいはい…」

……我が儘

午後5時
夕食前の仕事は重要な書類に目を通したりすること

「…………」

あ、真面目にやってる
どれどれ

「あんたは一体何やってんだ!」
「ジグゾーパズル。切り絵もあるぞ」
「おぉ…アートだ……!じゃなくて!」

午後7時
夕食の時間
メニューは面倒なのでカットする

「……無駄に貧相だな」
「これはある国で人気の鮪と鰹のたたき丼と根菜類の味噌汁です」
「……い…いただきます……」

慣れぬ手つきで箸を使う
恐る恐る食べてみる

すると何とも絶妙な味が広がった

ちなみにレヴァナは暫くの間和食がブームになった
見た目が貧相なくせして美味い、ということで


午後8時
最後の職務が待っている
そう、それは山積みにされた書類にサインし目を通すという作業だ
しかも兵法記録は残しておかねばならない
本当にめんどくさい
ダベラスもたまに同情してしまう

「……次」
「はい」
「……次」
「はい」
「……次」
「はい。てゆかちゃんと読んでます?」
「我が王家に伝わる秘伝の技、その名も速読だ」
「いやいや、誰でもできますから」
「………」

そんな心なしかしょんぼりした目で見られても困るんですが

そんなこんなで夜の11時まで仕事をする

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