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午前9時

軽い運動を終えて食事をとる
今日のメニューは此処、カリュブディス王国の都市サヴィアの名産である海の幸を贅沢に使ったアクアパッツァにナポリタン、サラダ少量にワインである

「……スー……スー…」
「また寝てるΣ」
「……はっ……寝ておらぬ……!」
「いやいや、寝ていたでしょう」
「寝ておらぬ。……いただきます」

大人になっても、性格がひん曲がってもちゃんと"いただきます""ごちそうさま"が言えるのは良いことだ

ただこの方の場合、棒読みなのがたまに傷なのだが


午前10時
職務が始まる
他国との親交を深めたり会議に出席したり書類処理したり国内を転々と周り話を聞いたり……

ただこの方はいざ他国との戦争が始まると一人でどんどん敵陣へ出向き、滅ぼして帰ってくるので国民の恐怖の対象である

「ハァ……何で我がこんなバーコードらと握手をせねばならぬのだ……」
「それが貴方様の仕事なので〜」
「奴らが我が国へ出向けばいいというものよ。何故我がわざわざ出向かねばならぬのだ、たかが握手するだけで」
「それが貴方様の仕事なので〜」
「全く…表面は良い顔をしてるが実際は乗っ取ろうと画策してる国へ何故出向かねば…まぁ不可能だが」
「志村後ろ〜」
「誰が志村だ!」

背後に立っていた同盟国の元首を思いっ切り蹴り上げる。天井に顔が減り込む
うわぁ…やっちまったよ……

「だ、誰か!エジソン殿が……!」←棒読み
「どうされ…エジソン様!?何があったのですか!?」
「突然物音が聞こえたので駆け付けてみたらこの有様で……。恐らく何者かに襲われたのでしょう」←棒読み
「皆の者ー!犯人はまだ近くに居るはずだ!捜しだせー!」
「おー!」

「レヴァナ様、こちらに」


万年平社員やってそうな兵士に安全な部屋へと誘導される
そこは赤が印象的な部屋だった

「暫くの間、この部屋で待機していてください。私は外に居ますので何かあったら声を掛けてください」
「…」

扉が閉まった
ヒソヒソ声でレヴァナに話し掛ける

「何やってんですか!」
「……足が滑った」
「そんな滑らせ方ありません!それにバーコード…ではなくエジソン様がそれが原因で戦争を仕掛けて来たらどうするのですか!」
「大丈夫だ。次、目が覚めたら全ての記憶が無くなっているだろう」
「大丈夫じゃありませんから、不安ですから」

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