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「しかもお前入院させられてんだろー」
「無理矢理な」
「栄養失調過ぎて治りにくいとか言われてんだろー」
「思い込みな」
「お前昔っから怪我治るの遅いもんなー」
「昔っからって貴様、まだ数年の付き合いだろう」
「ハッハッハー」
「お兄さん、靴磨き終わりましたぜー」
「ご苦労」

栄養失調過ぎててもどうやら上から目線は御健在らしい
まぁセルジオだもんね
ツン100%だもんね

「それはそうと何であいつが居たんだ?」
「知らね」
「何かを探しに来ていたっぽかったですよ。まぁ目当ての者は無かったらしいですが」
「ふぅん…」
「ま、どうでもいっか」
「……そうだな」



「……貴様…あそこで何をしていた」
「何って別に何でもいいじゃないですか」

いつものようにふざけた口調で答えるがその声は明らかに嫌悪感を表わにしていた
この国の皇帝"ステレッド・レヴァナ・カリュブディス"は玉座に腰を掛け感情の無い口調、感情の無い目で彼を見ていた

そんな彼が、むしろ皇族自体が嫌いで嫌いでしょうがなかった

果して今の彼を崇拝する者は居るのだろうか
彼について来る者は果たして居るのだろうか。いや、居るわけがない、と思ってしまう

「……セルジオ」
「はい?」
「……セルジオはどうした」
「戻る気は無いそ〜ですよ。彼、頑固者ですから一度そう決めたら絶対考えを曲げませんからねぇ」

ビリッと空気が張り詰める

「…早く連れ戻せ……!」
「…はいはい、仰せのままに」


                 End

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