なんかちょっと狂愛みたいな感じです。苦手な人は戻りましょう。
















目の前には涙やら鼻水やらで顔がぐちゃぐちゃになった丸井先輩。足、腕、脇腹。先輩の白い肌にはいくつもの痣ができており、特に足にはみみずばれの様な後が痛々しくたくさん浮き出ている。


「なんでこうなっちゃったんすかね」


▼好きって何


いつも勝ち気で自信家の先輩が自分に告白してきた時はすごく驚いた。俺は今まで先輩をそういう目で見たことはなかったけれど告白されて嬉しかったということは、好きということなのかなと思った。それに丸井先輩なら可愛いしヤれるかなと思った。要はテキトー。我ながら最悪だ。
それから何回か遊んでデートしてしばらく普通のカップルみたいなことをして、初めて先輩とセックスした。
俺は男とするのは初めてだったし先輩も多分初めてだったと思う。でも最初は痛がっていた先輩もだんだんと慣れてきて、今では俺を求めるほどになった。
でも学校では先輩はすごく冷たい。俺はもう完全に先輩のことが好きになっていて、先輩を見るだけで抱きついてむちゃくちゃにしたいと思うほどになっていた。のに。

学校では先輩は仁王先輩と仲がいい。部活中も仲がよくて一緒にいる。俺にはそっけないのに。

ねぇ先輩。




先輩を監禁して1週間が過ぎた。

はじめはこんな事をしてはいけない、と良心が俺を抑えていたけれど学校帰りに俺の家に寄って笑顔で俺に好きと言う先輩を見ていたら

俺の中の黒い気持ちが揺らいだ。



「ねぇ、丸井先輩。俺のこと嫌い?」

「っ…当たり前だろ…!」
息を荒くしながらも俺の目をしっかり見据えて言う先輩。

「えー。前はあんなに好きだって言ってくれたじゃないっすか」
ゾクゾクしながら先輩の左肩を足で潰す。

「痛ぅ…くうっ!」
痛みに歪む顔。自分よりも低い身長が、縮こまってさらに小さく、ちっぽけに見えた。
俺は毎日学校に行っているのだから、逃げようと思えばいくらでも手はあるだろうに。
それなのに逃げないなんてどうかしている。

「赤也っ…お前なんでこんな事っ…」



なんでって…好きだから?いや普通に考えるといじめるのは嫌いだから?じゃあ好きってなんすか?ていうかもうさ、そんな事どうでもいいじゃないっすか。
喉の奥から無性に笑いが込み上げてくる。ばかけてる。途方もなく滑稽だ。


「ねぇ、先輩。」




まだ俺のこと好き?











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