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世界が止まった日(青黄/キャラソン記念)




世界が止まったように感じた。


時間を刻む得点板も、
抜き去る相手選手も、
自分が操るボールも、
自分と一緒に走るチームメイトまで、


全てが、止まったように感じた。

――勝とうとしないって、どういうことだよ。
――おいおい、…ふざけんじゃねえ。

「…オレが今までしてきたこと、なんだったんだよ」

不安げに見詰めるチームメイトの姿が目に入った。
試合はあと10秒でブザーが鳴る。ボールは自分の手元にある。自分を止める選手は、居ない。


乱暴にゴールに向かって"投げた"ボールは、ガコンと大きな音を立ててネットを揺らした。


瞬間、ブザーが鳴る。




「…青峰っち、ってば」
「んだよ、ついてくんな」
「…1on1は、」
「しねえ」

それまで着いて来ていた黄色いうるさい奴を、今日は振り払った。
はっきりと拒絶の言葉を示せば、そいつはぴたりと足を止めて、それからはもう追ってこないようだった。

「…もうバスケの何が楽しいか、わかんねえよ」

ぽつり、呟いた言葉が、果たして後ろのそいつに聞こえたかどうか。言った後に後悔した、言わなけりゃ良かった。何故だか自分で言ったその言葉が、自分自身の胸に深く刺さったからだ。痛い、なにが、わからない。なにがくるしいのか、わかんねえ。


強すぎる光に、溺れた。


世界が止まった日
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青峰さんキャラソン発売おめでとう御座います

comment:(0)
2012/12/01 23:50

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