こねた | ナノ


好き、なんだろうか(その他/火黄→青)


試合中の時の姿も、

言動も、

行動も。



似ている、と思った。


まだ淡いけれど光を放つその姿は、かつて黒子っちの光だった彼に似ていて、オレの心はそれだけで揺れた。そいつを目の当たりにして、確信した。あぁ、そういう人種なんだと。


「てめ、またすぐ迷子になんじゃねーよ…!」
「すみません、黄瀬君と話したかったので」
「お前もさあ、黒子拉致んじゃねえよったく…」
「えー、いいじゃないっスか少しくらい」

けれど、話してみて、分かった。


火神と、"あの人"は、全く違う人間なのだと。




「……はは、らしくねえ」

思わず零れた言葉は、そんな彼を選んだ黒子へか。
それとも、まだ"あの人"を忘れる事の出来ない、不甲斐ない自分に対してか。



"あの人"は、オレが試合に負けたって言ったら「おまえ弱えなー、やっぱ」なんて言って笑って見せるだろうけれど。いや、それとも、弱い奴に興味は無いとか言って何処かに行ってしまうかもしれない。

そうなると、"あの人"は、オレより、今の黒子っちの相棒を選ぶだろう。

「…火神大我、ね」

好戦的で、真っ直ぐで、仲間思いで。なんだ、すっげえ良い奴じゃん。
好き、好きだよ、火神っちのことは。けどそれでも、オレはまだ"あの人"に未練があるらしい。

ただ、もう一度、一度だけでいいから、"あの人"と一緒にバスケがしたい。
いや違う、本当は、


「……言えないっスね、やっぱ」

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アニ黒また1話から見直します
取り敢えず誠凛vs海常戦見てから荒ぶった結果がこれです

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2012/11/10 22:19

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