こねた | ナノ


メール受信、一件(青黄/30000打お礼)



設定:青峰の携帯が黄瀬。



「青峰っち!メール!」
「あ…?誰からだよくそこんな早い時間に…」
「早い時間って言ってももう9時っスけどね。えーと……桃っちから!"今から迎えに行く"って!」
「は!?来んなってメールしとけ!」
「えっ、女の子のメールにそんな素っ気無い返事しちゃ駄目っス!もっときちんと断らないと、」
「っせーなご主人の言う事聞け!さっさと送信しろポンコツ!」
「ひ、酷っ…!ポンコツって、オレそこらの携帯より電波状況も良い方だし回線も早いし結構出来た携帯なんスからね!?」
「へー」
「デザインも良いし!」
「それ自分で言う事じゃねーだろ」
「けどっ、本当の事だし!だからポンコツなんかじゃ…!」
「……」
「……っ」

「お前さあ、何焦ってんだ?」
「ち、違っ、別に焦ってなんかないっス!」
「おい、バイブ振動してんぞ」
「こ、これはっ…!っメール、メール受信っス!」
「苦しい言い訳だな。 …って、マジで来てんのかよ」
「えーと…あ、黒子っちからっスね!」
「テツからぁ?なんて」
「…………え、えーと」
「あ?」
「……"携帯が壊れたので、機種変更するまで貸して頂けませんか"」
「…は?」
「……"青峰君の携帯は使い易いので、出来ればそのまま譲って欲しいくらいなんですけど"」
「……おい、黄瀬」
「……――」
「黄瀬!反応しろ!勝手にスリープモードなんじゃねえ!」
「は、はいっス…」
「……お前さあ、さっき焦ってたじゃん」
「だから焦ってないって、」
「お前嘘吐くの下手過ぎな。で、お前さ、もしかしてオレが"ポンコツ"っつったの気にしてたりすんの?」
「…っ」
「…はあぁぁ……」
「なんでそんな深い溜め息つくんスか!」
「てめえな、そういうとこデリケートで扱い難いんだよ」
「しょ、しょうがないじゃないっスか精密機械なんスから!」
「心配すんな」
「!」
「確かに使い辛いトコもあるけど、オレはお前を捨てたり他の誰かに貸したりなんかしねーよ」
「…あ、青峰っちぃ…!」
「わかったら、さっさとメールの返事しろ。さつきには最初言ったやつな」
「……あとでちゃんと謝ってよ」
「気が向いたらな。んで、テツには」
「…黒子っちには?」


「お前に譲るには勿体ねえ、って送っとけ」
「…はいっス!」



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一番の名コンビは青黄だと思ってます
↓黒子とその携帯火神のおまけ


「…青峰君、何だかんだ言って今の携帯気に入ってますよね」
『あ?別にそんなんじゃねーよ、たまたまだたまた――』
「あ、切れた」
「…どうしたんだ、黒子」
「いえ、青峰君と電話してたら一方的に切られただけです」
「はー……多分それ黄瀬の奴が通話切ったんだろ」
「はい、多分そうでしょうね」
「めんどくせー奴」
「多分、火神君の方が使い易いですよ」
「当たり前だっつーの」

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2012/10/08 21:11

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