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おかえり、オレの大切な人(青黄/30000打お礼)


設定:「さよなら、オレの大切な人」の続編になります。双子パロ。
18歳の誕生日に離れ離れになった大輝と涼太。其処から年月が流れ、成人式にてのお話。黄瀬は仕事が多忙で成人式に出席できない。キセキ出て来ます。




「もう二十歳か。早いね、皆も元気そうで何よりだ」
「未だ中学時代の友人と会うなんて、考えてもなかったのだよ」
「ミドチン身長伸びたねー。オレの方がまだデカいけど」
「それ、ボクに対しての嫌味ですか?」
「敦、聞き捨てならないんだけど」
「大丈夫大丈夫、黒ちんと赤ちんには言ってないしー」
「テツくんは格好良くなったよね!きりっとしてて凛としてて!」
「ありがとうございます」


「そういえば、何時も五月蝿い青峰達が居ないのだよ」
「…そういえばそうですね。涼太君も、こういう行事は一番はしゃぎそうなのに」
「…大輝は、涼太を迎えに行ってるよ」
「!」
「…あの二人、色々あったって聞いたけどー。仲直りしちゃったの?」
「ううん、そんな話はまだ聞いてないよ…?」
「大丈夫だ。大輝なら、涼太を連れ戻せる」

「何せ、一番一緒に居たのだから」





「はい黄瀬君御疲れ様ー!今日のお仕事終わりでーす!」
「お疲れっしたー!」


(…仕事も順調、新しい高校も、センパイも、皆良い感じ)
(けどなんだろ、なんかもやもやする)


「寝不足っスかねえ…」



「――涼太!」

(寝不足の所為かも、幻聴まで聞こえてきやがった)
(もうやめて、その声で、その名前を呼ぶのは、やめてくれ)


「オイ、涼太!」


(戻りたく、なってしまうから)



「なんで無視すんだよ!オレが何回呼んだ…と…」
「――なんで、なんで此処にいるんスか…!」
「…あ?」
「今日、成人式じゃないの…?」
「そーいやそーだった気がするな」
「そんな適当に…!人生の節目っスよ!?なんで、オレならまだしも大輝はちゃんと出席しなきゃ……、っ」

(思わず呼んでしまっていた、)
(彼の名前を)

「…お前、いま」
「ちが、っ…違う!」
「何が違うんだよ!」
「っ、」

「涼太」
「やめ、ろ」
「目ぇ逸らしてんじゃねえ、こっち見ろ」
「……ぅ」
「…迎えに来たんだよ、悪いかよ」
「……え…?」
「お前が来なきゃ意味ねえ。昔言ったろ、"オレらは何時でも一緒だ"って」
「!」

「戻って来いよ、涼太」
「……ねえ、呼んでいい…?」
「なんて」
「…名前、で」
「…たりめーだろ」
「……ありがと、大輝…っ、ごめん…!」



おかえり、オレの大切な人

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双子パロが熱すぎて続編書いてしまいましたすみません…!
おまけ↓


「あー、もしもし。赤司か?」
『あぁ。どうだった、そっちは』
「おーけー。今どこ?」
『…そうか、何よりだ。 今は三丁目のカラオケ店だ。わかるか?』
「あー…おう、わかる」
『それじゃ、待ってるからな』
「…あ。涼太の声、聞くか?」
『…遠慮しておく。抜け駆けは良くないだろう?』
「そーだな」

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2012/10/02 22:00

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