世界の殺し方 | ナノ
しばらく横に居なさい｜愛想笑いがお上手な生き物｜泣きそうなくらい嘲笑った空が青くて彼女は｜灰皿に染み渡るのは本当に灰だけなのだろうか｜何を根拠にあなたより下等な生物だと思ったのでしょう｜それを確信犯って言うんだよ｜溶け落ちて消えた｜可哀想な君と不器用な僕の恋心｜天井の木目、それ以外にと、宙を舞う蝿｜その棺桶は涙の型をしていた
当分愛せない傷とかつけるな｜二千グラムの赤ん坊を食べた神様｜胎盤が好物です｜交わるわけもない｜平仮名と片仮名の間にあるらしい矛盾｜焼け焦げる世界｜左心房を刺し殺された｜副作用はその性格｜目頭が腫れたのは、君が生まれてきたからだよ｜憂鬱な罪悪感が元に戻らない
世界の殺し方｜ジーザス、間違ったのは誰ですか｜ライカは人間の脳味噌の味を知った｜脳味噌切り売り八百円｜生きるな生きるな、でも死ぬな｜蝋燭が不機嫌｜君が居ない未来を想像した後の３日間｜それで良いと思ったんだ｜お前は空を抱きしめて、俺は海にキスをする｜パンクして落下した自転車と転がった川辺が私には泣きたくなるほど青春なのだ
そんな期待｜手をたたいて不服ぶる｜ルートの答えを僕は知ったよ｜最大の過失は、ソーダ水の雫と君の涙を見間違えたこと｜三秒ルールと星条旗｜あの子の命は三分だけだった｜俺はそんな毎日で本当を忘れたのだろう｜喜びも悲しみも拾えなくて捨てられない世界では、代わりに決意がゴミ箱から拾えるらしい｜絵の具のついた顔で笑われて｜ソファの下の右腕を忘れて、忘れて
燃えたコウモリを誰も埋めてはくれないから｜長い廊下にはエセ公が群がっていて、顔を上げた君は何時も一人ぼっちだったんでしょう｜ピグマリオンの願いを叶えてくれるの｜さよなら、母さん｜爆破して消えた廃液の世界｜君の頭は安易なんだね｜ケロイド病がようこそ、と笑う｜ライカ｜ロックンロールを歌わないか｜知識で出来上がった死体