片想いの方が楽しくて好きだ。なぜか俺は求められると途端に冷める人間らしく、両想いになってしばらくしないうちに別れることが多かった。ああでも、今回は違うと、そうであってほしくない。
「ねえねえ、トキヤ」
「うるさいです」
素っ気ない態度。何度聞いても飽きることなく、惹かれる声。言葉。髪の色。目の色。今までに無いほど、俺は彼に夢中だった。
(これなら、一生片想いだって構わない)
それが絶対に、変わらない未来だと言うのなら。
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