曾て青の歌姫と呼ばれた少女を、俺は知っている。それは魔法にも似た時間だったのかもしれない。彼女にとって、刻一刻と迫るタイムリミットと対峙しながら歌を歌うのは、相当な恐怖だっただろう。けれど彼女は臆しなかった。最後の最後まで笑い、歌い、そして言った。

「プロデューサー、忘れないでください、私の歌声を」

青の歌姫はこの世で最も大切な人に、最後の歌を歌い、涙を流して笑っていた。
この世界に神様が存在するなら、俺はその神様ってやつを力一杯殴ってやりたい。そして、言ってやりたい。どうしてこの歌姫から、歌声を奪うのだと。なあ、返事をしてくれよ神様。



アニマス20話の千早やばかった

第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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