自称お姫様


次に目が覚めたときには真っ白な部屋にいた。

え、なにここ、天国…?
あ、そっか私死んだんだ…

一人で納得していたら突然声が聞こえた。

「いらっしゃい水月玲歌」

『ッ誰!?』

ばっと後ろを振り向くが誰もいない。

「こっちだよ、こっち」

声のする方を向くと水色の髪の青年がいた。
顔はかなりのイケメンだ。

『えーと…誰?』

私のこと知ってるみたいだったけど…

「神だよ」

『え…?』

いまなんて…

「俺は神だ。」

『神…?もしかしてこの展開って…』

「単刀直入に言う、お前テニスの王子様の世界に行きたくないか?…てか行け」

『やっぱり!!トリップできるのね!しかもテニプリの世界!?行く行く!!連れていきなさいよ』


「(あれ、こいつこんな性格だっけ…)まぁ最初からそのつもりだしな。」

『そうだ!確か前夢小説で読んだ記憶があるわ!トリップ特典とかあるんでしょ?』


「(こいつも“あいつ”と同じ属性かよ…おもしれぇ)何が望みだ…」

『私に逆ハー補正をつけてちょうだい!後お金と戸籍も!』

私は神にお願いした。

やっぱりトリップするなら逆ハーにならなくちゃね!


「お前性格変わっただろ」

性格変わった…?
そりゃ行きなり刺されて殺されたら誰だって性格曲がるでしょ
もう吹っ切れたわ

『これが素なだけよ、そんなことより私を立海にトリップさせてちょうだい!!』

「いいぜ」


あぁ楽しみ!!
夢にまで見た逆ハー生活が出きるなんて
精市やブン太、蓮二に赤也、それに雅治たちが皆私の虜になるのね!

そうとなれば一刻も早く行かないとっ
私は神に叫んだ

『早くトリップさせてちょうだい!』

「はいはいっと、あ、一つ忠告。精々俺を楽しませてくれよ?じゃないと“消しちゃう”かもよ」

『(消す…?)よくわからないけど覚えておくわ。あ、トリップ特典よろしくね!』

「はいはい、じゃーな












自称お姫様
(精々向こうの世界で絶望しな)

20120119







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テーマ「人外ファンタジー」
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