Chris | ナノ



ふと、花子たちの方を見ると彼女もこちらの方を見ていて、ばちりと目が合った。

「調子はどうだ?」
「あらクリス。この子すごいわ!物凄く体が動くの。」
「いえ、そんな…ジルさんは大袈裟です…わたしなんかよりレベッカの方がよっぽど優秀です。」
「貴女たち二人とも、それぞれの分野で活躍出来るわよ!まあ、出動が無いのが一番良いことだけれどね。」

素敵な新人二人ね!なんて言いながら笑うジル。

彼女がここまで褒めるのも珍しいことだ。けしてキツい性格の人間ではないが、任務に関することでは人一倍、自分はもちろん他人にも厳しい。

花子の戦闘能力は目を見張るものがあるが、薬物などの調合のことはよく分かっていない。
もちろん基本的なハーブの調合などは出来るが、専門的な知識はない。

レベッカは薬物や医療に関してはとても優秀で、十代で大学を卒業したほどだ。
しかし体術などはまだまだ実戦経験が浅いため、平均よりは上だが、一人でゾンビや寄生体を相手にするには危険が伴うと言った感じだ。


恐らく隊長はそこらへんのバランスをとるために二人を入隊させたのだろう。

二人は歳も近いし、お互いがお互いの刺激になっているようだ。プライベートでも仲がいいらしい。

「こうですか、レオンさん。」
「お、今のはナイスだ。」

レベッカ達の方から声が聞こえた。どうやらいい動きが見つかったようだ。



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