Chris | ナノ




外からは銃声が聞こえる。クリスさんが戦っているのだろう。
痛む足を引きずってクリスさんたちが見える場所に行けばちょうどロボットの背中が見えた。これならライフルで狙えるかも知れない。

「っと…」

呼吸を整えて、前にダディに教えてもらった時みたいに、落ち着いてやれば大丈夫だ。クリスさんの残弾も既に危ないだろうし、なんとかサポートしなきゃ。
後ろの制御装置を壊せば止まるんだ、いける、狙える。一発目、少しだけ掠った。
いつもより動揺しているのか、上手く狙いが定まらない。駄目だ、こんなことじゃ。クリスさんの役に立ちたいのに。

もう一発、今度は上手く背中の装置に当たったみたいで、わたしは大きく息をついた。ロボットが一時停止する。クリスさんはすかさず背中の装置を完全に破壊してしまった。
やった、ガッツポーズをとると彼がこちらに向かって親指を立てていた。

その後すぐに迎えのヘリが来て、クリスさんに手を引かれてわたしも乗り込んだ。

「最高だ、相棒。」

また頭をぽんぽんされて、胸がきゅうううっと締め付けられるようだった。ちょっと落ち着け、わたし。浮かれすぎだ!



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