Chris | ナノ




「ごめんなさい、バーキン博士…」

可愛らしいメイドはそう呟きながら自分が背負っていたデッキブラシの柄の部分でロボットの頭部を破壊した。

「足は大丈夫か?」
「はい、動きます。」
「いったん場所を変えるぞ、囲まれて少し分が悪い。」
「了解しました。」

言いながら彼女は手榴弾のピンを引き抜いて奴らの群れの中心に投げる。爆発音とともにロボットが次々と破壊されていく。手際が良すぎるだろう花子…!

「撃退数はどうなってる?」
「わたしが50、クリスさんが75です。」
「あと25体倒せれば殲滅か…よし行くぞ!」

撃退数が花子を上回っていることに少しだけ安心しながら俺は走る。自分の部下より、助けてやりたいと思っている女の子より低かったら立ち直れない。


「何処でしょうね、最後の一体…」
「花子屈め!」

彼女の後ろに居た巨漢マジニ型ロボにハイドラを撃ち込む。すかさず花子が蹴りを入れたからそれに続けてリバースナックルを叩き込めばいとも容易くロボットは破壊された。

「やったな。殲滅だ。」
「はい!」

もうすぐヘリが迎えに来るはずだと思ったのに一向にその気配がない。

2人で顔を見合わせて首を傾げた。



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