Chris | ナノ




様々なペアが高得点を叩き出していって、ついに俺たちの出番が来た。俺たちは一番最後だ。ついさっき出番が終わったレオンとルイスがジャケットを脱ぎながらペットボトルの水を呷った。

『レッドフィールド、ギオネペアは用意をしてください。』
「行くか!」
「はい!」

メイド服の小柄な少女とシマウマ柄の服を着たいかついオッサンの組み合わせというのはかなり浮いているように思う。
レベッカとジルならナースと実験体、レオンとルイスならマフィアのボスとNo.2、ジョッシュとシェバなら、SPと赤頭巾だ。(SPと赤頭巾と言うのもなんだか変わった組み合わせだが。)
だが、メイドとシマウマ柄と言うのはどう頑張っても結びつかない。まあ戦えればいいんだが。サングラスをかけてスタート位置にスタンバイする。

『戦闘開始5秒前。4、3、2、1、0。』

ハニガンのアナウンスと同時に様々な武器を持ったマジニ型ロボットやゾンビ型ロボットがこちらに向かってくる。必要最低限のものだけ破壊してタイムボーナスを置いてある地点へ走る。
1個目、2個目、3個目。合計で2分30分延びた。もう一つ壊そうとそちらを見れば花子が既に破壊していた。
メイド服の後ろで結ばれている大きな白いリボンが花子の動きに合わせてひらひら揺れる。前方の敵の構えているクワを取り上げて、それを振り回して彼女を挟むように立つ2体の頭部を一気に破壊した。
だが、後ろに迫る存在には気付いていないようだ。援護射撃で頭部を破壊してやると、気が付いたのか会釈をされた。

「俺も負けていられないな、っ!」

今持っているハンドガンは、いつも使っているサムライエッジではないが、体術の起点として活用できるM92Fだ。頭を撃ち抜いて一瞬動きが止まった隙に体術を叩き込む。
ロボットのいいところは確実に頭を撃ち抜けば一発だけで破壊できることだ。ゾンビやマジニはある程度頑丈だし元は人間だった犠牲者だし、な。
ロボットはやろうと思えばナイフや素手で無理やり破壊も出来る。(こういうときにネックツイストが便利だ。)その度にバーキン博士の悲鳴が聞こえるのはまあ、気にせずに。

「わっ!?」
「花子!」

悲鳴が聞こえたので振り返れば這いずりゾンビ型のロボットに足を掴まれている相棒。周りにもたくさんの敵が迫っていて、これはいかんとハイドラに持ち替えた途端、バキリと音がした。



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -