次々こちらに向かってくる職員たちをハンドガンで正確に倒していく。花子は多少動揺しているようだがその射撃に狂いはない。
プラーガが出て来たのか、花子が閃光手榴弾を投げた。
…花子、俺が近くにいるんだが…
次の瞬間、視界が真っ白になって、耳が全く聞こえなくなった。
「…さん、クリスさん!」
「う…」
「申し訳ありません、もっと注意すべきでした。大丈夫ですか?」
視界と聴力が回復するまでの僅かな間に花子はプラーガや職員を倒してしまっていた。
「大丈夫だ。次からは注意してくれ。」
「すみません…」
「進むか。さっきの道を戻ろう。」
「あの、奥のドアが開いているんですが…」
彼女の指差す先を振り返れば、先ほどまで堅く閉ざされていたドアが開けられていた。この研究所には異常な職員以外に誰か居ると考えられる。
「さっきまで閉まっていたんだが…」
「そうなんですか?」
「ああ。…まあいい、進もう。」