振り返れば20体ほどのプラーガがゾロゾロとこちらに向かってくる。
「花子、村長と注射されてない人たちの安全を確保して脱出口を見つけてくれ!プラーガたちは俺が相手する!」
「分かりました!」
こちらです、いち早く脱出口を見つけて人々を誘導する。
彼女らが行ったのを確認してから本部から渡された強化に強化を重ねたハイドラを構える。1体、2体…8体ほど片付けたところで、弾切れに近づいていく。
「これはなかなか骨が折れるぞ…」
ふと見ればグレネードランチャー、その隣には閃光弾。
「ちょうどいいところにあった。」
自分の目が眩まないように気をつけながらグレネードを撃ち込む。
全て片付いたところで、無線で花子に呼びかける。
「花子、無事か。」
「こちらは大丈夫です。クリスさん大丈夫ですか?」
「全部片付けたから今からそちらに向かう。」
「了解しました。お待ち…」
ザザ、とノイズが入る。何度も呼びかけるが返答がない。何かあったんだろうか。そう考えた瞬間に外から銃声が聞こえてきた。