「せんたくもの、たっくさーーん!」
豆ダヌキは最近よく働く、掃除も洗濯も島に降りれば買い物も。
そんなに頑張らなくてもいいと思うけれど、豆ダヌキはやるといったら聞かないことを知っているので最近は好きにさせている。
「マルコ隊長っ!これみてみて!」
「なんだよい?」
差し出されたそれをみれば、青い石のついたネックレスだった。
「買ったのかよい?」
「サッチ隊長が買ってくれました!」
サッチの野郎は豆ダヌキにとにかく甘い。暇さえあれば遊び相手をしてる。甘いものが好きらしい豆ダヌキの為にケーキだなんだとなんでも作っている。
なんとなく豆ダヌキが嬉しそうにサッチからもらって喜んでると思ったら気に入らなかったので、「そうかよい」と適当に返事をすると、みるみる豆ダヌキは真っ赤になって俺を見上げて口を開いた。
「マ、マルコ隊長の……青色だったので、どうしてもほしくて……」
それを聞いて、俺まで赤くなってしまう。
こんなに素直に好意をぶつけられるのは久しぶりで調子が狂う。
というか、こいつが来てから調子が狂ってしかいない。
すこし乱暴に頭を撫でてやれば嬉しそうに笑う。
豆ダヌキが染まりました。
(末の妹はかわいいよい)