4.食べちゃうぞが冗談に聞こえません





「なんか太った?」
「うぐぅぅぅぅ!!」


いきなり痛い一撃。さすが私の細部を見ている男…そうさ、私は4kg太ったさ!


「いつも野菜避けてるからそんなことになるんやで?無駄やな」
「うるさいわね!アンタに関係ないでしょ」
「あるわ。将来俺と結婚したら無駄な肉つけさせへん」
「何それ素敵!…じゃなかった。誰が結婚するかい」
「でも…少しはポッチャリしてた方が可愛えで?痩せすぎるほど萎えることあらへん」
「むしろ萎えてしまえ」
「あ〜今すぐにでも食べてしまいたいわ」
「!?」
「どないしたん?」
「い、いや別に。私はブタか!」
「せや、俺が狼で食べるんや」
「…痩せよ」
「続かんくせに、なんならテニス部来たら俺が手取り足取り教えたるで♪」
「嫌だよ。友達の陸上部行くから」
「ははは!ホンマ、食べてしまいたいわ」




…鳥肌立つ。

だって表情が明らかに冗談に見えないからです。
どちらの“食べる”なんだろうか?

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