詐欺師vs





仁王と柳生。
詐欺師&紳士ペアのご登場…だと!

私はどちらかと言えば宍戸&鳳ペアが好きだ。掛け算的な意味で。




「真田、どういうことぜよ?」
「そちらの方は真田君の隣の如月さんでしたね」
「あ、そっか同じクラスだったね。」
「柳生比呂士。宜しくお願い致します」
「俺は仁王雅治」


…知ってますがね。詐欺師侮るべからず、だ。




「宜しくの意味も兼ねて握手じゃ」
「…?う、うん」



差し出された手を握ると、変な感触に気付く。


「…〜〜〜!!?」
「はは、典型的な罠に引っ掛かりおった♪」
「に、仁王てめぇぇぇぇぇ!!」
「仁王君!女性に失礼ですよ!」




私が握ったのは…

虫の玩具って…お前は小学生か!




****




「やっぱり嫌な奴だ!警戒してたのにあの詐欺師!」
「落ち着け…仁王はあんな奴だ。一々気にしてたら保たんぞ」
「申し訳ありません如月さん…仁王君は本当は悪い人じゃないんですが…」「じゃあいい人なわけ?」
「………えと」



ダメじゃん相方…





「は!そうよ、あれは好きな人を苛めて気を引くためとか思えばいいんだ!うん、ツンデレだ」
「何を独り言を言っている?授業が始まるぞ」



あちゃ。真田に注意されたわ…
あ、柳生がこっち見て笑ってるし!



「柳生もいい人と思わないことにしよう…あ、真田消しゴム貸してくれー」
「ないのか?…今日だけだぞ」



だってしょうがないじゃん…
昨日の今日で何もない状態で幸村から支給された道具しかないわけだし。



「…っと!落としちゃった…ってどんなベタなんだ」



…あ、なんでそんな転がるの。
あー!角が削れてるからよく転がるなコイツ!廊下進出だ…




「すみません先生!消しゴムが転がりに転がったために廊下へ取りに行きます!」
「…何をやってるんだお前は」
「ごめんごめん!」



教室に笑い声が響く。
チクショー!恥ずかしい!







「消しゴムちゃんたら悪い子ね!なんて…あれ?」



誰もいないはずの廊下に人影が。


その正体は、仁王だった。







「どこに行くんだ?」


私は彼を追いかけていた。






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