真田と一緒
チュンチュン…
おはよう私。なんか今…凄く眠いんだ…何故かって?
だって真田の部屋にいるんだよ?今まで男の家に泊まるなんて小学生低学年でも一回しかないわ…!
ドキドキしてたんじゃないよ?
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「いいか、静かにするんだぞ?」
「わぁーってますって!」
「もう少し下げろ」
「これ以上無理だよ!?」
「お祖父様に気づかれるんだ。気配に敏感故に」
「……私は空気…」
「今晩はお、俺の部屋しかないからな、仕方なく泊めるが…いいか!?ここから入るなよ!?」
「ゲンデレktkr…いやいや、どこの女子だよ!」
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と、いうわけだし、なんか動く度に真田がキェェェェ!とか奇声放つから怖いし!眠れなかった…
しかし、よく眠ってらっしゃること…
こうよく見ると子供みたい…なわけないな。
オッサンだよ。
「おーい、起きてる?」
「……」
「寝とる…なんのフラグなんだか。」
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昨日は疲れたな。いきなり女子を家に連れていくハメになるとは…たるんどる。
しかし精市に逆らうと後が怖いからな。
なんなんだあの娘は。
いきなり空から落ちてきたわけだが…夢ではないし。
む…?なんだかくすぐったいな?
いい香りが…………
「「!!」」
目の前に、如月の姿が。
「キェェェェェェェェ!!!」
「ギャァァァァァァァ!?」
俺の叫びに驚いたらしく後退り、離れる。
「ごごめん!!」
「きき、貴様!ここから入るなと言ったr」
「どうした弦一郎!」
「「わぁぁぁぁぁぁ!!!」」
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「弦一郎もやりおるとは思ったが、親を欺くのはよくないぞ?」
「は…申し訳ありません。これには事情がありまして」
「まぁ良い。幸村君から聞いていたからな」
「え?」
「な、お祖父様…今なんと?」
「昨日連絡があってな。娘さんがくると聞いていたんだ」
「お祖父様!?」
「あ、あの野郎!嵌めたな!?」
二人の受難は続く。
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