信じられない
「君の名前は?」
「…えと、如月悠季」
「そう、悠季ちゃんか。俺は幸村精市。こっちは」
「真田弦一郎だ。」
丁寧に挨拶をしてくれた幸村と真田。
私はテニプリが好きだから知ってるよ。
「しかし、お前は何故空から降ってきたんだ?」
「それは私にもわかりません…いきなり飛ばされて死ぬかと思ったくらいだし」
「…そっか。ちょっと弦一郎、席を外してくれないか」
「構わんか…」
そういって真田は出ていき、私と幸村の二人になった。
一体何をする気なんだ。
「本当に現れるなんて驚いたよ」
「…?」
「実はね、君を喚んだのは俺なんだ」
「…………はぁ!?」
「ふふ、予想通りの反応だね。」
信じられない。私はコイツの手によって喚ばれた?
「またなんで!?」
「君は選ばれたんだよ悠季ちゃん」
「え、それは…なんか照れるなぁ」
「嘘だよ。何故って理由は君にあるのにね。わからない?」
「な、なんで?」
「知ってるよ?君が我等立海を苦手としているのを」
ギクッ
そうなんです。私、テニプリ好きだけど、なんだか立海の面々は苦手なんだよね。
だって魔王いるし、オッサンいるし、データマンというストーカーいるし、紳士に詐欺師、ハゲ、甘党、わかめ。
濃すぎる。なにより足りないのは…
私の大好きなツンデレが居ないのよ。
氷帝の日吉とか、四天のユウジとか、比嘉は多いし、青学は海堂とか。
ツンデレ大好きなんだなコレが。
でも立海は居ないと思ってますから。
「心当たりあるんだね?」
「もう当たりすぎ。さすがは魔王だね」
「誰が?」
「…なんでも」
「だから、君を強制的に立海に転入して貰うよ」
「うぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」
何故そうなるの。
これは酷い。
そのために喚ばれたとか…嫌だよ!
青学とかに行きたかった!
うわぁぁぁぁぁん!!
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