ダイブ トゥ ワールド!
「〜〜♪」
放課後、廊下をルンタルンタ♪とスキップしながら帰っていた。
いつもの放課後。
いつものお気に入りのキャラソンを聴きながら、これからアニメ○トに寄って、萌えて家に帰る。それがいつもの日常だった。
この日の事件が起こるまでは。
皆さんは、もし無人島に持っていくなら?という質問にどう答えるか。
私は、電気のない暮らしに耐えられません。
そして、もしトリップ、つまりは二次元に行けたら…オタグッズを山程と後悔するだろう。
なんといっても突然だからね。
私はお気付きの通り、オタクである。
「リズムに乗るZe!!」
テニプリ大好きです♪
しかし、そのリズムに乗ったが故に、階段を踏み外した。踊り場を越えた。何故だ。
偶然にも、踊り場から弾き出された先は―――地上から離れた高い位置。
――死ぬ!?――
そう思った時。
“大丈夫、怖くないから。望む場所を思うんだ”
声が聞こえた。
聞いたことある声……
私は咄嗟に、「二次元に行きたい!」と願った。
オタクだしね。
そして目を開けると…なんか、まだ空を舞ってるんだけど。
下には、少年が二人いた。
そして、一人の少年が手を仰いだ時、私の体はふわり、と浮かび少年の手に収まったのだ。
「大丈夫かい?」
「…………え?」
「ななななな、なんだコイツは!?」
「落ち着いて弦一郎。…怪我はないね」
「ぁ……はい…ん?」
というかお姫様だっこ状態恥ずかしいんだけど。
信じられないことに、目の前にはあのテニプリの幸村と、真田がいた。
これは…現実なの?
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