今日から玩具





なんで仁王の後なんか付けてるんだろ私。

仁王は屋上に向かっていた。
よく夢小説でも屋上に行くってあるけど…本当だったのか☆



「…仁王?」


シーン。

何も返事がない。今日は快晴で雲一つない青い空が広がっていた。
こんな所で昼寝とかしたら気持ちいいよね。


「可笑しいなー確かに屋上に行ったと思ったのに?…ま、いっか。」



このままのんびりと昼寝するのも悪くないかな。
後で真田に怒られそうだけど…




私は一番高い所に登り、仰向けに寝っ転がる。
風も穏やかでとても気分がいい。


思えば、ここに来て落ち着けなかったのは確か。
だからゆっくりする時間があってもバチは当たらないだろう。



…考えるのは今、私のいた世界はどうなっているかってことだ。

父は、母は。家族、友達……

皆どうしてるかな。




少し体を起こし、空を見上げる。これから私どうなるんだろ…幸村に任せても大丈夫なのかな?



―――ブワッ


「う゛」

いきなり強い風が吹いて驚いて変な声が出てしまった。





「色気のない声に色気のない下着じゃの」
「!!?」



下から声がしたから見たら先客であろう仁王。一体どこにいたのか…いや、それが問題じゃない。




「…あ、アンタどこに!?つか見たな!?」
「バッチリ見えたぜよ」
「最悪!!」
「別にお前さんで興奮したりせんから安心せい」
「嫌だい!責任取れ!」
「責任って…結婚か?」
「嫌だよ、なんでアンタに貰われなきゃならないの!」
「別に貰わん」
「なんだよ!で、一体何処にいたわけ!?」
「…プリッ」




教えてもらえないと。



「ま、お前さんは気に入ったからチョッカイは出すがの♪」
「…帰れぇぇぇ!!」




これからの私はやはり波乱の予感しかしません。







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