運命☆再会!
光と同じクラスになり、報告がてら兄貴の白石蔵ノ介の元を訪ねた。
「すんませーん、白石蔵ノ介お願いします〜」
「あ?待ってろ。おーい白石!」
ニコニコ笑う兄貴が私の元に駆け寄ってきた。
「…おい、なんの用やアホ妹」
「酷いな!妹に用もなけりゃ来るなってのか!」
凄い態度の変わり様…別に猫を被ってるわけじゃなく、私の前だと凄く言葉が汚くなる。
「いやぁ紹介しようと思って連れてきたんや!…ほら光!」
「…ども」
「おー…早速、いややっと?彼氏出来たんか」
さすが俺の妹、と言ってはいるけど勘違いだなぁ…
「ちゃうわ!兄貴の知らない幼なじみの財前光や」
「俺の知らないとはなんや?」
「その説はまた後程で、各々鹿々」
兄貴に光を紹介し、テニス部部長をやっていることで、光は入部の手続きをした。
「じゃ、明日から来い。腕をみたるから」
「おい!白石…」
話し込んでいたら、いきなりドアが開き、兄貴を呼ぶ声…
「「!!?」」
驚くのも無理はない。だって…目の前には金髪の人。
そう、間違うわけがない…
「アナタは…!スピードスター様…!?」
「今朝の…?」
あぁ、やっぱり運命やった…また会えるなんて…
「ちょい待ち!お前ら知り合いか?」
「兄貴!今朝私を学校まで送ってくれたんやこの人!」
「…はぁ、あのなリコ?コイツは同じテニス部の忍足謙也。謙也、コイツは妹の莉子や」
「「マジ!?」」
「つか謙也、外でも言うてるんやな…スピードスターって」
「ホンマやろ!」
「こんなアホみたいな人が先輩とか嫌っすわ」
「おま…!先輩に対して酷いな!」
「あ、あの…謙也先輩って呼んでもええですか?」
「お、おん…ええけど」
「ああああ!よろしく…お願いします!」
「アカン、目がハートやわ…謙也、財前、コイツと仲良くしたってや」
入学初日に運命重なりすぎて今年の運使い果たしたかと思う…
怖いわー!
でも謙也先輩と接点出来たし、やったぁ!!
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