夢見て前編





ある日、私は友達に進められて雑誌を読んでいた。
そこで、占いの欄に目が止まる。

特に占いなんて信じないけど、今の私には気になるもの。



“夢の中で貴方は人の想いを知るでしょう”



「…馬鹿馬鹿しい…」


…なんて言ってしまった。



そんなある日の夢で私は思い知らされることになるでしょう。




「うーん、……?」


何か違和感を感じて目を覚ますと、そこには人が隣に眠っていた。



「…!?」
「いだっ!」
「な、なななな!誰かおる!?」
「あー?………誰やお前」
「こっちが聞きたいわ!」



落ち着いて相手は明かりをつける。その相手の顔に驚いた。



「謙也先輩…!?」
「あああああ!なんでお前がここに!?」
「やだ、私なんで謙也先輩と寝て…」
「俺は確かにケンヤやけど先輩やない!王子や!」
「……なに言ってるんですか、先輩。王子なんて。確かに私の王子ではありますがv」
「離れろ!お前と結婚なんかせん!」


え、やだそんな所まで言われ……え!?これは完全な拒否!?



「リコ!俺は親の意思には従わんからな!おい、誰か…」
「だぁぁぁぁ!何やろうとしとるん!?てか此処どこ!?」
「何いうてん!?シテン国やんか!」
「何それどこ!?詳細プリーズ!」



謙也先輩?との戦闘は長期戦となり、私は知らされた。



ここは、シテン国。
ケンヤ王子は許嫁、リコ姫と結婚させられそうになる。
しかし、ケンヤ王子には想い人がいると………



「じゃあお前は姫でもない、暗殺者でもないわけやな」
「確かに私は莉子ですが、姫やないです」
「そか、悪いな。明日は姫の兄と会う約束があるんやけど、助けになるかもしれんな」
「兄?」
「おん、クラウスって言うんや」



めちゃ嫌な予感。



「で、ケンヤ王子の想い人って?」
「あぁ、侍女のヒカリや」


なんて照れて、可愛いなオイ。
ん?ヒカリ?



「これが描いた絵や」
「!!?」
「美人やろ?またクールでなぁ…」



驚いてしまった。その絵は光の女バージョンが描かれているではないか!



「えー…」


私、どうなるん?






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