呼び出し@




「先輩はズルい!」

今現在、私はいつか来るであろう呼び出しを受けています。後輩らしき女の子達に。



「えっと、何が?」
「噂は聞いています…でも幼馴染みやからってズルいです!」
「まさかとは思うけど…誰のこと?」
「いつまで惚ける気ですか!?財前先輩ですよ!」




あー…光のファンか。アイツ、愛想はないけどイケメンだからモテるよね。



「でもな、君達…私たちはホントになんもないんやで?」
「でも憧れの人の近くに仲良しの女の子が居たら…嫌やないですか!」
「それもそうやな…」
「私、知ってるんや。財前先輩は先輩とおる時は凄く優しいんですよ!」



え、そうなん?全く知らなかった…



「いつも無愛想で、クールビューティーな財前先輩が……あんな顔するやなんて!」



何この子等…


「あはは、それは嬉しいなぁ(棒読み)」
「私等、真剣なんや!だから…先輩には悪いけど…」
「(真剣なら出し抜く奴居そうなもんやで…)なんや?」
「会に通達行きましたから!」








…会?


なんの会や?




「なんやそれ、なんの会なん?」
「四天テニス部を愛でる会です」



…四天テニス部を愛でる会!?



何その会!怖っ!



「通達行って…私どうなるん?」
「制裁ですね(苦笑)」
「(苦笑)やないよ!!え?なんなん?」
「精々気張ってくださいねーー!!」





あ゛っ!逃げた!



わ、私どうなるんや!?






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