謙也とデート!A





「あんな写真撮られるなんてカッコ悪いわ〜」
「ええ!いいじゃないですか、おもろいです!」
「こんな顔しとるんやで!?」


さっき撮られていたジェットコースターの写真。

俺、凄い顔しとるんやけど。


「私はどんな謙也先輩もカッコイイと思いますよ!」
「…ありがとな」


女の子にこんな風に言われたの初めてなんやけど。アカン、泣ける…
しかし、リコちゃんにデート誘われてそれを受けた俺やけど、なんやろか。


前と違う印象を受けている。

ただの騒がしい子と思ったけど、案外大人しいんやな…


「先輩?どうかしました?」
「…っ!あ、なんもないで!」



いきなり顔が近付いてビックリ…いや、ドキッてのが正解やな。
顔が熱いかも…



「…なぁ、リコちゃんには俺ってどんな風に見えるん?」
「なんですかいきなり!そりゃあ輝いてて眩しいです!」
「眩しいって…」
「初めて会った時に先輩はとても光っていたんです。とてもカッコ良くて…って何を言わせるんですか!恥ずかしい!」
「はは、カッコイイか」


この子の純粋な瞳を見てたらなんか、この子に見てもらいたいって気になってきた。

俺も期待に答えなきゃって。




「私のスピードスター様ですよ」
「なんやそれ。……ははっ」




そうか、俺も知らない内に好きになっていたのかもな。





****


「またいい雰囲気に…ってあれ?千歳先輩…あ!」
「おーい謙也!そして俺の可愛い莉子ちゃんvV」
「「うげっ」」
「二人して酷かねー邪魔しにきたんばい」
「うわっちょ…!光!?」
「ヤバっ…」
「ぜんざいやらんからな!!!」




まさかとは思ったけど居たんやな…今回はまぁ、しゃーないわ。
また次があるし…

二人よりは俺が優先的やし。



「千歳、俺も負けんからな」
「!…俺も本気たい」






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