【顧問が現れた!】





私、今非常に困ってます。
しつこい勧誘とかウザいよなー…








「莉子!!マネやってや!」
「嫌や!何度言われようとやらん!」
「そんな酷い〜釣れないわ」
「オサムちゃん、いい加減にせな怒るで!?つか然り気無く名前呼ぶな」
「だって白石と被るやん」



私は去年からテニス部顧問であるオサムちゃんにマネに誘われている。
面倒やん。誰がやるかっての。

しかも兄貴いるんやで?誰が兄妹とやりたがるっちゅー話や。



「皆だってお前がやってくれたら嬉しい言うてたで?」
「嘘やー兄貴が許さんやろ」
「アイツは素直やないから気にしない!凄い喜んでたで?………千歳が」
「絶 対 嫌」
「謙也やって喜ぶで?財前も…」
「け、謙也先輩…!いやいや、誘惑に負けん……いい加減にせなオサムちゃんに金的かますから!」
「女の子が金的なんてはしたないで!?」


注意してても、すぐに防御の構えをとるオサムちゃん。男はホンマに弱いな。




「何度言われてもやらんから!違うマネ探せやー」
「俺は諦めへんで!」
「…折れへんし」





一年もよく続くなぁ。違うマネを見つけても可笑しくないのに…

あの根性はどこからやってくるのやら。




****


「なぁ、光」
「なんや」
「私がマネやったら謙也先輩喜ぶ?」
「…微妙やな」
「オサムちゃんのアホォォォォォ!!」








****




「白石〜莉子がマネになってくれへん」
「あんなんマネにすんなやオサムちゃん」
「なんでオサムちゃん、リコちゃんをマネにしたがるん?」
「 ん?聞きたいんか?

俺の好みにドストライクやねん 」


「まさかの私情…」
「俺嫌や、こんな弟…教師が生徒に手出すなや」
「出してへんやん!…まだ」
「今から警察呼ぶか」
「俺に任せろ白石!」
「ちょ…!やめ…!!」









「…寒気が」
「風邪引いたんやろ」








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