ある日の白石兄妹





「大変や」
「何が?」
「俺の体重が60やねん」
「……もっと太ればいいと思う」
「はぁ?お前みたいにお菓子バクバク食えっちゅーんか?」
「そんなに食べてへんし!食えば?食えばええやん!」
「嫌や不潔やん」
「何それ酷!私が不潔みたいな言い方すんなや!泣くで!?」
「泣け。そして跪け」
「嫌やし、泣かん!」






お互い罵りが続く会話。これが兄妹である私等の日常会話である。



「つかお菓子ばかりやと不健康やねん」
「美味いからええの!」
「もっと運動しろや。なんなら俺の健康器具貸してもええけど?」
「余計なお世話や!アホ!」


健康オタクの兄貴がうるさいわ…


つか私そんな太ってへんし!兄貴の贅肉=無駄な肉がないだけや。
そうなんや…





「贅肉は無駄やからな」
「心読むな!」






****



「なぁリコって白石部長と仲ええんか?」
「何やいきなり。」
「顔を会わせてから罵倒の仕合やないか」
「うーん…別に嫌いじゃないし、仲悪いわけやないと思う?」
「なんで疑問系なん」
「うちらにもわからんってこと!」





兄妹は不思議なもので、ケンカしても仲が悪いわけじゃない。


一緒にいて当たり前なんや。







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