俺のHERO






女の子…?

一体何故…茂みから。猫を追いかけて。



驚いていたら、猫が俺の胸に飛び込んできた。




「うりゃあああああああ」
「!?」



勢いからか、止まれなくなり女の子は俺を掴み…



「ちょ…!待つたい!」


勢いからまだ止まらず、近くの神社に辿り着き俺が止めてやった。


「…うわぁぁぁ!!すみません!」
「いや、別に気にしてないばい。それに俺も助かったし…」
「あ、あははは、そうなんですか?」
「君、なんで猫を追ってたと?」
「私、猫が大好きなんですよ。この子可愛え思いません?」
「…確かに、むぞらしかね」
「む…?」
「可愛いって意味たい」
「さっきから思ったけど、アンタ大阪の人やないんですか?」
「熊本から来たんばい。今日転入する予定だったんやけど…」
「え!?もしかして私のせいですか??」
「いや、放浪してただけたい、平気」




コロコロ表情を変えて、愉快な子たいね。
あの現れた姿に一目で惹かれた俺。


「ホント、助かったばい。君は俺のヒーローたい」
「な、いきなりなんですか!私は女や!」
「そげなこつ、気にしたらいかんよ?俺は千歳千里。」
「わ、私は白石莉子…ちなみにどこに転入?」
「四天宝寺中たい」
「え!?中学生!!」
「今年で15歳になるばい。君は小さかねーでもむぞらしか」
「気にしてることを!これでも中2ですー!」
「はは、本当に楽しい子たい!俺、君に一目惚れしたみたいばい」
「…………はい?」
「莉子ちゃん、よろしくなー」






「なんだあのジャイアン○馬場!つか…私と同じ展開!?ええええええ!?」






「明日からが楽しみたいね」








新たな勢力の登場。







- 9 -


[*前] | [次#]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -