悪魔、告白
沙耶と再会してからも、赤也はベッタリだった。
沙耶も甘いのか、それとも母性本能みたいなものなのか、赤也が腰あたりに抱き着いているのを気にしてない様子で頭を撫でていた。
「ふふ、切原君っては甘えん坊なのかな?可愛いね」
「カッコイイがいいっす〜…でも沙耶さんになら甘えたいかなーなんて」
赤也の頭上にはハートがたくさん飛ぶような…
それくらい沙耶Loveっぷりを発揮している。
「(はぁぁぁ〜…♪幸せ…)」
凄く癒されている顔をしている赤也を見てブン太は思った。
“悪魔が浄化されてる?”
「赤也、あんまり抱き着いてんなよ?」
「妬いてるのかの?ブンちゃん」
「ちげーよ。なんかあんな光景見てたら恥ずかしくなるだろ」
「…確かに言えとる。」
沙耶は子供が甘えてるみたいに思っているみたいだが、明らかに赤也は違う。
心の中には下心しかないのが思春期かつ、青春している男子。
「(腰細いな〜…足と胸が柔らかい…vV)」
なんてことを思っていた。
「赤也、鼻の下がが伸びとる…」
「うわぁ…見てられないぜ」
「あ、あの!沙耶さん!」
「な〜に?」
「俺、メチャクチャ沙耶さんが好きなんすけど!」
「「いきなり直球告白!?」」
「んー?(可愛いから)私も好きよ?」
「ま、マジですかぁぁ!!?」
「うん?」
「じゃ、じゃあ…あの………」
「(何をいうつもりなんだアレは)」
「(さぁ?)」
「膝枕して欲しい…ッス」
……
「「はぁ!?」」
まさかの膝枕…?
「そんなことでいいの?別にいいけど」
「ぃやったぁぁぁぁぁぁ!」
ブン太、仁王は見てられないといった様子で呆れ、先に帰った。
その後の様子は、膝枕をしてもらい、凄く幸せな表情をした赤也がいたのでした。
「ホント、可愛いな切原君」
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