天使、驚く




「到着…しちゃいました」

目の前には城山と書いてある家。
好きな人の家はドキドキするものだ。

ピンポーン♪

「ちょ…!心の準備が…」
「あ、沙耶さんと同じクラスの丸井です。お見舞いに来ましたー!」

すると、ドアが開き母親らしき人が出てきた。

「あら沙耶のお友達?まぁイケメンね〜!」
「…ッス」
「ふふ、態々ありがとう。今起きた所でね買物行くところだったのよ。あがって?」
「あ、お邪魔します…」

中々の綺麗な母親に二人はタジタジ。



****

「沙耶〜?お友達来てるわよ」
「はぁい。どうぞ…」
「オッス!体調どうだ?」
「丸井君…と切原君?」
「(ひゃぁ〜…っ///なんて恰好してるんだこの人!)大丈夫ッスか!?」
「大袈裟だねぇ。まぁ座ってよ」

女の子らしく可愛い部屋に、ネグリジェ?のようなパジャマ。
この恰好には赤也が耐えられるわけないわけで、今にも鼻血が出そうに真っ赤だった。

「…俺が見張ってるからな」
「スンマセン…」
「二人ともありがとうね」
「いいんすよ。沙耶さんが心配でしたから!」
「病弱も楽じゃないな〜」
「うん。一応言っておくけど切原君のせいじゃないからね?」
「…!良かった…」

赤也が気にしていたことに気遣う沙耶。聞いた話、熱に当てられたとか。

「多分、明日は行けるから…またお話しようね」
「もちろんッスよ!早く元気になって下さい」
「赤也の奴、凄く心配してたんだぜ?感謝しろよな!」
「本当?嬉しいな。ありがとう」

赤也の頭を撫でてやると照れ笑顔。
赤也はなんだかんだで沙耶に撫でられるのが好きみたいだ。

****

「今日はありがとうね」
「お大事にな」
「また、明日待ってます!」

城山邸を後にして。

「にしても…今日は一段とやばかったす。丸井先輩が居てくれて助かりました」
「俺も思った。感謝しろよ…って赤也、鼻血」
「あ〜…」

抑えていたので今、気が緩み、鼻血が垂れてきた。
こんなんでもつのか…

不安に思うブン太だった。




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