ファンでございますか?
「あの、須藤君…」
「はい、なんでしょう?」
「…!! あ、いえ何でもないですっ」
ぴゅーっ!
女の子は行ってしまった…
「…なんでしょう、私は何かしたのでしょうか?」
「何もしてない。気にするな」
最近、なんだか視線を感じますね。ムズ痒いです。
廊下でも、男女問わず見られてるような、不思議な感じです。
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「跡部様…今日も美しいわ…」
「忍足君素敵vV」
「テニス部万歳!!」
「「「でも今イチオシは須藤君よね!!」」」
「季節外れの…美少年!とても可愛らしいわ!」
「礼儀もなってるし、優しいし!」
「なんだか日吉君と仲が宜しいみたいね…私、なんだか」
「それは私も…」
「「「あの二人でイケナイ事を考える自分がいる」」」
「やだっもう!はしたないわ!」
キャッキャッと美少年の転入を騒ぐ女子達。
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「なんだかわからないが…」
「俺もなんだか…」
「「男なのにトキメクの何故なんだ」」
「あれは本当に男なのか!?なんだあの可憐さは…」
「犯罪だ!あぁ…須藤、俺はどうしたら」
…と方向を間違いかける男子達。
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「なぁ知ってるか?」
「何がだよ向日」
「要だよ、今凄い騒がしいんだぜ『美少年』ってよ」
「マジかよ…大丈夫なのか?」
「なんとかなるCー…多分。」
「俺様がなんとでもしてやる。心配ねぇ」
「おー跡部、任せるで?」
一方要は…
「どうですか?この卵焼き」
「…旨いな。自分で作るのか」
「凄いね要!」
「恐縮です。なんでもこなせないといけませんから」
周りに気付かずにのんびりしているのだった。
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