I想いを形に




「日吉♪要へのプレゼント考えたの?」
「プレゼント?」
「クリスマスのだよー☆」
「あれは交換会であって、本人に行くとは限らないだろ」
「大丈夫だよ!こういうイベントは、気を利かせて本人に行くものなんだから」


鳳に乗せられて、ついアイツに似合うものを考えてしまった。
「…アイツには、派手じゃなくシンプルな方が合うよな」


****

だが、甘くなかった。
本人には行かず、雫に行き渡る。俺はショックだった。アイツのために選んだが、想いは届かないのかと諦めた。

「(気が効かない奴だ作者の奴!)」

そう甘くはないby作者

日吉は自分の受け取ったものを見て…

「しかし、このマフラーは…?」



****

「お姉ちゃん、これ」
「あれ、それは雫が受け取ったものでしょう?」
「いや、これは僕が持ってちゃいけないものだから。黙って貰いなよ」
「??」


知らない所で交換がされていたことを、新学期になるまでお互いが知る由もない。




- 64 -


[*前] | [次#]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -