その想い、解決してみせましょう
「…」
部屋で横になり、あの触れた場所に触れてみる。
そうしたら昨日の出来事が甦り、赤面した。
「要…なんだか様子可笑しいですね、あなた」
「どうかしたのだろうか?なぁ雫」
「僕に振るのー?じゃあ聞いてくるよ。」
「おねーちゃん!どうしたの」
「雫……胸が痛いんです。」
「ふーん…どんなことを考えたの?」
「そ、それは…」
「日吉のこと?」
日吉の名前を出し、肩が揺れた。的中。
「わ、若くんがあの…あの後に、私に…き、ききキスを…っ」
「やるねぇ日吉!僕の刺激が効いたんだ」
「それで…やっぱりこういうのは…好きな人にするものでしょう?なんで…すきでもない私に…って考えたら…………っ!」
突然、泣き出してしまう姉に、一瞬戸惑いながら。でもそれ以上に愛しさが込み上げる。
「…ふふ。大丈夫だよ…ね、大丈夫だから泣かないで」
「……うぅ…っ」
「そうだ、いいこと考えた!お姉ちゃん、初詣いこ!日吉と」
「…ぇ?」
「しょうがないから、僕と鳳も行くし!」
「は、はぁ…?」
「任せて!僕が解決してあげるよ!」
****
「日吉♪実は雫から初詣のお誘い受けたんだ」
「…で?」
「行くよね?も・ち・ろ・ん…要も一緒だ!」
その名前を出したら勢いよく反応。わかりやすくなったなぁ…
こうして初詣計画、(プレゼンは雫と鳳)が始まるのだった。
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