聖夜に起こりうる事件です




何が起こったか一瞬わからなかった。
俺はテニス部と須藤、そして何故か雫も一緒だった。

そして何が起こった?

何かが触れた感触、それはなんだ?横目でアイツを見ると目を見開いて、驚いているようだった。
俺だってこんなとこを見られたくなかった。

「あ、ごめん!つい…」
「…ついじゃないd「ついじゃないだろぉぉぉぉぉ!」…鳳」
「俺こんなの見たくなかったよ!なんで…なんで!」
「長太郎…落ち着けよ」

なんでコイツがここまで怒る…怒りたいのはむしろ当事者だろ。

「私、もう我慢なりません」
「うぇ?要?」
「いいですか、何人の前で…破廉恥なことをしてるんですかこの恥さらし!しかも…同性に!」
「饒舌だ………ってえ!?同性!?」
「どういうことだぁぁぁ!?」

同性…?まさかコイツは…

「バレちゃった。余計なこと言わないでよねお姉ちゃん」
「「「お姉ちゃん!!?」」」
「あはは♪ゴメンねー実は雫、男なんだー」
「%@・\〆ω」
「宍戸さんしっかり!どういうつもりだよ君!」
「試したかったんだよねーお姉ちゃんと仲がいいって言うから」
「おまっ!ちゃんと説明しろよ要!」
「すみません…っまさかここまでやるなんて…須藤雫、私の双子の弟です」

なんてことだ…アイツの弟で、しかもキスされた。
男に。

「俺…気分悪いから風に当たりに行ってくる」
「わ、若くん!ごめんなさい、大丈夫ですか!?」
「全然大丈夫じゃない…」
「…しょうがないよねー…要、日吉に付き添ってやって」
「わかりました」



「なんで女装してんの雫は」
「んー…僕は強い奴と戦いとかで、狙ってくるのをボコすためだよ、それに」
「それに?」
「要を守るためでもあるんだ」
「…姉さん思いだね」
「だって双子だもん僕は男だから守らなくちゃ」
「(案外ちゃんとしてるんだ)」
「むふふふふ…あの二人の刺激になればいいとも思ったしね♪」






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