聖夜の夜に酔いしましょう
「メリークリスマス!」
「今夜は俺様のパーティに酔いな!」
「ぎゃははは!跡部馬鹿でー!」
「自分が酔っとるんちゃう?」
跡部会長のご自宅にてクリスマス会。
テニス部メンバーと私、そして何故かあの子も呼ばれていたらしい。
「…なんで呼んだんですか跡部さん!要の気まずそうな顔、見てください!」
「フッ!考えなしに呼ぶと思うか?」
「え、まさか跡部…わざと!?」
「本人達が素直になるだろうって魂胆か!」
「日吉君!これ美味しそうね〜」
「そうだな」
「雫ちゃんたくさん食べるね」
「滝さん!いたんでry」
「よし、だいぶ盛り上がったな。じゃあここは定番のプレゼント交換だ」
「お!待ってました!跡部からはなんだろうな!」
「音楽鳴ったら止まるからな」
〜♪
「要、チャンスだよ!こういうのはお約束なんだから!」
「お約束?」
〜♪……
「よしストップ!開けやがれ!」
音楽が止まり、プレゼントがそれぞれ行き渡る。
私のは…なんだかゴージャス感が溢れる箱でした。中身はなんでしょう?
「これは………」
「ぶっ!何やそれ!これ跡部やろ!」
「あの有名なブランドの…一式とは!」
「これでも抑えたんだぜ?有り難く受けとれ」
「はぁ…ありがとうございます」
「…なんだか要には猫に小判みたいだC」
そうなんです。私、ブランドとか興味ないし、なんだか悪いですね…
「きゃ♪何これ!シンプルだけどお洒落なブレスレット!」
「…俺からだ。」
「マジ!?日吉君センスいいね!」
「別にそうでもないだろ」
「ううん!素敵!気に入ったよー!ね、要君!」
「(さりげなく名前呼び…だと!)ワー日吉、ヨカッタネー」
「なんでカタコトなんだ長太郎…」
「すっごく嬉しいー!ありがと♪これはお礼だよ」
「「「!!」」」
それは驚く光景でした。
なんと、お礼と言ってあの子は若くんに…
キスをしたんです。
それは皆さん驚きますよね。
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