騒がしいこの季節…




※番外Gを見てもよし、読まなくてもいい。




前回、なんとか樺地君が見つけてくれて私達は帰ってきた。
そして時期は早く、クリスマスになろうとしていた。

「クリスマスかぁ恋人もいないし、また跡部さんが何かするんだろうね」
「会長はやりかねませんからね。長太郎君、恋人いないのが不思議です」
「いや、なんかね…はははは。それを言うなら日吉だって」
「…若くん?確かにそうですね」
「俺に話を振るな。今は興味ないからな」
「…そうですか」
「嘘だー!思春期だもん」
「スミマセン!」

長太郎side

いつものように話をしていたら、呼ばれた。
女の子?うわぁ可愛いな。今時って感じ。もちろん要だって可愛いけど…そう、なんか似てるかな要に。

「ごめんなさーいお話し中に…ちょっと日吉…君?お借りしてもいいかな?」
「い、いいけど。」
「俺は困る。知らない奴に呼ばれるのは嫌だからここで用件を言え」
「そう…じゃあ直球に言うとね、雫と短い期間でいいから付き合って」

…。


「「「ええええええええ!?」」」

クラス中が一斉に騒ぐのも無理はない。
だって日吉にそんなこと言えるなんて…

「面白くない冗談だ。まぁ…そういうのだったら此処で話すのはやめて貰う。」

チラッ

あ、日吉が要を気にしてる!そういう意識ですか!
要凄いキョトンとしてる!

「ありがと!雫はぁ雫って呼んでもいいよ♪」
「そんなことはどうでもいい」
「…」
「…」

日吉とこんな会話出来る子がいたんだ…!

「日吉、ホントに彼女と付き合うの?」
「そんなわけないだろ。一時的みたいだし…」
「受けるんですか?」
「…ただ話を聞くだけならいいと思う」
「そうですか。若くんが決めたならいいと思います」

馬鹿日吉!要というものが居ながら何簡単に!
もしかして試してるのか?

そしてクリスマス、5日前…二人が義理の恋人を演じることになる。




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