悪い事の後には良いことありますよ
「…ぃたた」
ここは？なんとか助かったみたい…ん？
「…！ ご、ごめんなさい！大丈夫ですか？若くん！」
「このくらい、大したことない…、…っ」
「私のせいで…ごめんなさい…」
「お前のせいじゃない。前に言ったろ、お前は女なんだ」
私を庇い受け身になって下敷きになっていた若くんの体はボロボロになっていました。
女性だから庇ってくれたのでしょうか…？
「あの、さ…いい雰囲気悪いけど俺もいるんだよねー」
「ちょ、長太郎君！ご無事でしたか！良かった…」
「…なんで居るんだよ」
「だってどんな状況でも俺は二人(を観察したいから)と一緒に居たいんだ！悪いねKYで！」
「？？取りあえず、皆無事で何よりです…」
「あぁ。…で、なんでアンタ等いるんですか」
「美味しい展開だから見に来たんだ」
何故か二年のイベントに三年が混ざっていた。
「まぁ安心しろよ跡部のトコの奴等がすぐ来るし」
「宍戸さん！助けに来てくれたんですか！」
「当たり前だ！大事な後輩が助けを呼んでたんだ。助けるのが筋だろ！」
「宍戸先輩カッコイイです」
「…！？」
ショックを受ける日吉。
「俺様にはいつでも場所が分かるようにGPSがある。樺地に持たせてあるぜ、なぁ樺地」
シーン。
「…その樺地はどこだC」
「な…樺地がいないだと！？」
「アホか跡部！なんで自分、持ってないんや！なんでも樺地に任せるな！」
「…くっ」
「じゃあ俺達は…完全に遭難かよ？！どうなんだよ侑士ぃぃぃ」
「お、落ち着いて考えや岳人…」
「跡部…許さないC」
「俺のせいか！全面的に！」
「…いつまで喋ってるんですか先輩方。早くしないと…一生ここに永住ですよ」
「早く帰りましょう！」
「待てよ〜！置いてくなっつの！跡部のばーか！」
「長太郎！俺を置いてくな！…跡部激ダサ！」
「はよ行くでアホ部」
「全くとんだキングだCー…この泣きぼくろ」
「お前等口々に悪口言ってくな！泣くぞ！アーン！？」
その頃の樺地は日頃の行いがいいから安全な道から跡部達を探していた。
- 34 -
[＊前] | [次＃]